書き起こしと文字起こしの違い、そして本当に選ぶことになるもの
先に結論を書きます。書き起こしと文字起こしは、実務ではほぼ同じ意味で使われています。
音声を聞いてテキストにする作業を指す言葉で、どちらを使っても通じます。ほかに「テープ起こし」「反訳」という言い方もあり、これも同じ作業を指します。呼び方の違いは、どの業界にいたかの違いであることがほとんどです。
呼び方を決めても作業は決まりません
言葉を選んだところで、次に来る質問は変わりません。どこまで整えたテキストが必要なのかです。ここには実際に段階があり、仕事の量を決めるのはそちらです。
素起こし。 話されたことをそのまま全部。言い淀みも、言い直しも、相づちも残します。発言の正確さが争点になる場面——インタビューの引用確認、記録として残すもの——ではこれが必要です。
ケバ取り。 「えー」「あのー」のような意味を持たない音を落とします。読みやすさは大きく上がり、発言の中身は変わりません。多くの用途ではここで足ります。
整文。 話し言葉を書き言葉に直します。語順を整え、重複を削り、文として成立させます。読みやすさは最大ですが、もう元の発言そのものではありません。
自動でやる場合、どこが変わるか
自動の文字起こしが返すのは、まず話された内容のテキストです。
そのうえで実際に効いてくるのは、整え方の段階よりも次の2つです。
誰が話したかが分かれているか。 2人以上いる録音で、話者が分かれていないテキストは、段階がどうであれ読み返せません。Limemoの文字起こしは通常、「Speaker 1」「Speaker 2」として声ごとに分かれて届きます。名前を付けるのはノートごとに一度だけで、付けた名前はノート全体に反映されます。
そのあとに要約があるか。 30分の会議を素起こしすると、読むのに30分近くかかるテキストが手に入ります。それが目的だったことは、あまりありません。整文を人手でやる代わりに、要約を選ぶほうが早いことが多いです。Limemoの要約は形式を選べます。詳しくは要約の形式にあります。
どれが要るかの決め方
- 発言そのものが争点になるなら素起こし。 引用を確認する、記録として残す。
- 読み返すためなら、要約で足りることがほとんどです。 全文は残しておいて、普段は要約を読む、という使い方が現実的です。
- 配布する文章にするなら整文が要ります。 ここは自動で終わる仕事ではなく、要約を土台にして人が書くほうが速いです。
手元の音声で試す
- Limemoを開いて + をタップします。
- ファイルをアップロード から音声ファイルを選びます。
- 文字起こしができたら、要約の形式を選びます。
これから始まる会話を録るところからの手順はiPhoneで文字起こしをする3つの方法にあります。
よくある質問
書き起こしと文字起こし、どちらを使えばいいですか?
どちらでも通じます。社内や取引先で使われているほうに合わせれば十分です。
テープ起こしや反訳も同じ意味ですか?
同じ作業を指します。「テープ起こし」は録音メディアが磁気テープだった時代からの呼び方で、「反訳」は速記や法務の分野で使われます。
言い淀みは自動で消えますか?
読みやすい形が必要な場合は、全文を残したまま要約を使うのが早い方法です。
話者は自動で分かれますか?
文字起こしは通常、声ごとに分かれて届きます。並ぶのは「Speaker 1」「Speaker 2」で、名前を付けるのはノートごとに一度だけです。